どうも、こんそめです。
今回は3月9日に発生した芸備線脱線事故について、3月10日現在までで分かっている事についてまとめたいと思います。関西編の記事の続編を楽しみにしていた方々には申し訳ありません。（3月22日 更新しました）
1.発生状況について
午前5時49分ごろ、新見（5時18分発）～備後落合（6時34分着） 快速列車（ワンマン 1両編成）の運転士は、東城駅を5時46分に出発後に、線路内に土砂を認め、非常ブレーキを扱いましたが間に合わず接触、車両は脱線・横転しました。
とのこと。現場では当時雨は降っていませんでしたが、事故が起こる2日前の3月7日に雨が降っていました。恐らくその雨が関係しているものと思われます。青春18きっぷの利用期間ということもあり、利用者は居そうでしたが、この日は居なかったそうです。一部界隈では、コロナの影響で乗客がいないのではないか？との報道もありますが、乗客がいないのはいつものことなので、ご安心を。
3月10日に追加情報が入りました。脱線した車両から軽油が漏れて、現場のすぐ横を流れている「成羽川」に流れているとの情報が入りました。すぐにマットなどで吸収し、落ち着いているとのことです。
2.発生現場について
発生現場は、ここだと思われます。東城駅～備後八幡駅の間です。現場付近は道が狭く、重機などが入れるのかが心配なところです。
3.当該車両について
㊟画像は当該車両ではありません。
今回不運にも事故に遭ってしまった車両は、岡山気動車区に所属するキハ120-356とのことです。事故現場の映像を見ると、体質改善工事が施工されていました。車両更新後に事故に遭うのは不運でしたね…。スカートなども折れてしまっていたり、燃料タンクが破損し、軽油が漏れていることもあり、車両に対するダメージは大きいものと思われます。体質改善工事が施工されたばかりの車両なので、JR西日本のことなので修繕して、運用に復帰させると思います。
4.芸備線の運行状況
現在は芸備線の東城駅～備後落合駅の間で運行を見合わせています。そのため、同区間では、バスやタクシーによる代行運転が行われているとのことです。JR西日本によると、土砂の撤去などが影響して、復旧までに時間が掛かる見込みで、運転再開がいつになるかわからないとのことです。昨年の10月に全線復旧したばかりだったのにも関わらず、また芸備線が一部不通となってしまいました。
ネットなどでは「事故によって、芸備線が廃止になってしまうのではないか。」などのうわさが取り沙汰されています。完全に独断ですが、廃止にはならないと予測します。そう判断するのは、廃止になるほどの大規模な事故ではないからです。
言い方が悪いかもしれませんが、この程度の土砂崩れ事故で路線廃止にはなりません。過去にも、県北の路線は西日本豪雨などの大雨の被害を被ってきましたが、すべて復旧させています。あの三江線でさえも多額の費用を掛けて復旧させました。なので、このような事故で廃止にはならないと思います。
5.芸備線の運転再開日について
3月17日に芸備線の復旧についての見通しが発表されました。それによると、
4月末までに復旧・5月初旬から運転再開
車両撤去についても言及されていました。以下はＪＲ西日本岡山支社・有田泰弘支社長の会見の言葉を引用します。
「車両につきましてはクレーンによる搬出を考えましたけど現場への寄りつけが非常に難しい。分解して搬出するという方針にしました」
という見解を会見で述べました。「分解」という言葉が、当該車両を「廃車」させるという意味なのか、JRの工場で再度組み立てて「復帰」させるのかは分かりません。体質改善工事を受けたばかりとみられる車両なので、廃車にするのは考えにくいですが、もしかしたら廃車という可能性もあるのかもしれません。もう一度鉄路の復帰してくれることを待ち望みたいですね。
追記：車両は現地で解体となってしまいました。現地からクレーンなどを使って鉄路に復帰させることが難しかったため、現地での解体となってしまったようです。恐らくキハ120の中で最初の廃車だと思われます。
といった感じで、この度の芸備線の事故についてまとめてみました。一応、今回でこの芸備線の脱線事故についての記事の更新を終えたいと思います。当該車両が廃車になってしまったのは残念ですが、現地を通った際には事故車両の事を思い出してあげたいと思います。それではご覧いただきありがとうございました。
参考にしたサイト等
芸備線 東城〜備後八幡駅間 車両が流入した土砂に乗り上げて脱線した件について：JR西日本
・NHKニュース
ＪＲ芸備線が脱線 けが人なし 土砂に乗り上げる | NHKニュース
・テレ朝ニュース
脱線の芸備線 再開は５月 広島・庄原市 | 広島ニュース・報道 | 広島ホームテレビ
土曜日の東城は、素晴らしい晴天でした。
— 備後東城のYAPPON (@yappon_tojyo) 2020年3月21日
が、今日も職場でPC作業の一日。
帰宅時事故現場横の市道を通ると、横転車両が解体途中でした。
悲しい光景ですが、復旧後にはまた別の車両がここを駆け抜けるでしょう。
その日を信じて、よみがえれ芸備線！ pic.twitter.com/KWGDtarkwG
