呉人の鉄道部屋

鉄道旅や広島地区の撮影を中心に紹介するブログです!

広島地区の快速列車紹介 安芸路ライナー編

 現在広島地区を走行する快速列車は主に4種類あり、どれも個性豊かな列車ばかりです。それ故に、広島県民以外の人にはよく分からない・どういった種別なのかというのが分からない人もいると思います。そこで数回に分けて広島地区を走る快速列車をそれぞれ紹介していきたいと思います。

 

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 初回となる今回紹介するのは地元呉線を走る「安芸路ライナー」です。ライナーという名前が付いているので別料金が必要なライナー列車かと思いがちですが、ごく普通の都市間輸送用の快速列車です。これは広島地区全体の快速列車に言える事ですが…。

 

 1.ざっくりとした歴史(停車駅編)

 

 歴史を全てを話していると長くなってしまうので、重要なところだけ端折って話します。まずは停車駅の歴史から。

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文字が小さいので拡大してご覧ください。いい写真が無かった…。


 「安芸路ライナー」として運転され始めたのは1999年2月のダイヤ改正から。それまでは無名の快速列車でした。運転開始(1999年)から2004年10月までは広島~呉間ノンストップで、12駅連続通過でした。途中多くの駅を通過するため誤乗者が相次いだとのことです。

 しかし2004年10月に行われたダイヤ改正から徐々に停車駅が増えていきます。まずは2004年10月に天神川・矢野・坂が追加されました。そして2012年に天神川を通過するようになり、その代わりに海田市・吉浦にも停車するようになりました。2012年からは停車駅の変更は行われておらず、現在に至ります。快速運転を行うのは広島~呉間と変わらず、呉から(まで)は各駅に停車します。

また、下りのほぼ全ての安芸路ライナーかるが浜で、上りの広島駅を日中毎時30分発の安芸路ライナー小屋浦にて運転停車します。

 

 2.ざっくりとした歴史(使用車両編)

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 現在の使用車両は227系で統一されて味気なくなっていますが、過去は様々な車両が用いられていました。過去の使用車両は、103系113系115系(代走で時々105系)と、所謂「国鉄広島」を彩った車両たちで運転されていました。2000年代の様子は分かりませんが、227系投入直前は1時間に2本ある「安芸路ライナー」の片方が103系、もう片方が113系という運行形態でした。115系はあまり見かけませんでした。(あまり覚えていないだけかもですが…)もしかすると関西からやってきた大量のP編成が来る前は115系もたくさん運用に入っていたのかもしれません。

 

 3.最近の安芸路ライナーの運行形態

 

ここ数年の227系投入に伴うダイヤ改正で毎年のように形態を変えてきました。

 227系投入の1年後の2016年ダイヤ改正では土休日ダイヤの採用により、土休日の夜時間帯の「通勤ライナー」を「安芸路ライナー」に置き換えました。それにより「安芸路ライナー」は昼のみの運行から夜の運転まで受け持つようになりました。

 その1年後の2017年ダイヤ改正では、平日夕方上りの「通勤ライナー」と一部の普通列車を「安芸路ライナー」に変更して増発し、運行時間帯を21時台まで拡大します。そのため、平日・土休日ともに9時以降の快速列車は「安芸路ライナー」に統一されました。これによって呉線上りの「通勤ライナー」は姿を消すことになりました。

 西日本豪雨を挟んで2019年ダイヤ改正では、再び平日・土休日のダイヤが統一され、下りの9時台・17時台・18時台(広駅基準)の運転が廃止されました。ですが上り21時台(広島駅基準)の「安芸路ライナー」が増発されました。

 2020年ダイヤ改正では、再び平日と土休日別々のダイヤが復活し、2017年のダイヤに近い(ほぼ同じ)形になりました。

 

 4.最近の安芸路ライナーの行き先

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 以前は昼時間帯のみの運行だったので、広島行きor広行のみでした。ですがここ近年では「通勤ライナー」を置き換えたことによって、行き先が多種多様になりました。主に多様になったのは上り方面の列車。以前は広行だけだったものが、三原・糸崎・安浦まで増えました。これに加えて2020年ダイヤ改正までは福山行きが存在していました。上りはあまり増えてはおらず、南岩国行きが追加されたのみです。位置関係が分からない人は上の写真をご覧ください。

 

5.安芸路ライナーの注目の列車

 最後に数多くある安芸路ライナーの中でも個人的に特徴的だなと思う列車を紹介します。まずは下り列車から。

  1. 広16:39発 南岩国行き 5635M→519M
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     この列車は上りで唯一の山陽線直通の列車です。広島まで安芸路ライナーとして運転し、その先は普通列車となり、夕ラッシュの輸送を担いながら南岩国まで走行します。夕ラッシュを担うと言っても3両編成ですが()終点までの所要時間は1時間48分です。

これにて下りは以上です。(少なっ!)続いて上り列車です。

  1. 広島(平日は五日市発)17:30発 糸崎行き 5932M→132M
    広島(平日は五日市発)19:30発 糸崎行き 5940M→140M
    岩国(土休日のみ)  19:15発 安浦行き 5942M→2142M
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     上記の列車は同様の理由のため一括りにしています。これらの列車は広駅で9分停車します。それだけかって?それだけです。あと付け足すとするならば、平日と土休日で出発駅が異なることでしょうか。17:30の列車は今年の3月まで福山行きだった列車です。

  2. 広島20:50発 糸崎行き 5944M→144M

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     この列車が一番特徴的だと個人的には思います。というのも、この列車は竹原~三原駅間の最終列車の役割を担います。また広駅で12分も停車します。広島~広間では帰宅を助ける快速列車、その先は深夜のローカル線へと雰囲気を変えて深夜の呉線を走破します。終点までの所要時間は2時間33分で、終点糸崎には23:23に到着します。

  こうして見てみると、広駅での停車が謎に思えてきます。乗務員交代の他にも遅れを食い止めるためのクッションの役割を担っているのでしょうか?でも2~3分程度で出発する列車も多いですし…。謎が深まります。

 

 といった感じで安芸路ライナーをささっと紹介してみました。整理してみると、中々面白い列車だという事が分かります。まだまだ今後も変化していきそうな列車な気がします。この記事をきっかけに安芸路ライナーに興味を持ってもらえると嬉しく思います。冒頭でも話した通り、他にも快速列車を続編として紹介していくのでお楽しみに。では今回はこの辺で…。今回もご覧いただきありがとうございました!

 

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参考にしたサイト

安芸路ライナー - Wikipedia