どうも、こんそめです。
今回の話題は、いま世間を騒がしている?奥出雲おろち号引退についてです。
JR西日本は6月3日、木次線を走る観光列車「奥出雲おろち号」について2023年度を最後に運行を終了すると発表しました。
実はこの発表の前々から引退がささやかれてはいたのですが、それが今回現実のものになりました。
1.引退の理由
(ウィキペディアより引用)
上の画像にもあるように、老朽化が直接的な理由となっています。絶滅危惧種になってしまった12系客車に目が行きがちではありますが、牽引車両も旧型車両の部類に入るDE10かDE15が充当されているなど、かなりの古参車両たちで構成されています。
2.後継車両は?
「老朽化したなら新車をいれればいいじゃない」といった某アントワネットのような意見が浮かんできますが、実際はかなり厳しいのではないかと感じます。
(イメージ写真)
奥出雲おろち号が走っている木次線はご存じの通り大赤字路線です。その大赤字路線に新造車両や譲渡車両を用意して投資するという事は考えにくいです。しかもコロナ禍で大赤字をあしらっている中での話なので余計に厳しいのではないかと考えます。
ただこれはJR西日本単独での話です。JR西日本が引退を発表した後、直ちに島根県や沿線市町村は運行継続を求めてJR西日本米子支社を訪れているようです。
そこで県や沿線自治体が協力して後継車両を用意するなど、今後も継続して運行することを求めたとの報道がされています。
ですが後継車両としてなりえる車両が現在存在しないことが課題です。
JR西日本管内でトロッコ列車として運転されているのはこの奥出雲おろち号しかおらず、自社内で調達することは不可能です。また近隣の鉄道会社に目を向けてみても、最近リニューアルされたばかりのJR四国のトロッコ、観光ルートの一つにもなっている嵯峨野トロッコなど最盛期を迎えている列車が多く、それらを譲渡してもらう事は不可能だと考えられます。
この事から、現状考えられるのはJR東日本の「びゅうコースター風っこ」のような既存の気動車を改造する手段が最も可能性があるのではないかと考えられます。(ウィキペディアより引用)
そうなると改造されやすいのがキハ40形が考えられます。etoSETOraや○○のはなしなどJR西日本の観光列車ではお馴染みとなっており、改造するのはお手の物だと思います。
ですが一つ気掛かりなのが、木次線にキハ40形が近年入線していないことです。以前はキハ40形も運用されていましたが、現在はキハ120のみになっています。理由は定かではありませんが、考えられるのは車両の軽いキハ120を用いる事で保守費用を抑えることが考えられます。
ですが現在の奥出雲おろち号と一例としてキハ47形の重量を比べてみると、遥かにキハ47形の方が軽いです。ということは後継車両としてキハ47形が充当されるということも有り得なくはないのかな?と考えます。
3.奥出雲おろち号の今後の予測
今回軽く今回の出来事を特集してきましたが、私自身もどうなるのか予想がつかないのが本音です。JR西日本はあくまで車両老朽化が原因であり、廃止に向けたものではないとしていますが、昨今の経済事情を見ると予断を許さない状態であるには違いありません。今後の自治体とJRとの駆け引きに注目していきたいと考えています。
ここからは余談になりますが、実は5月の連休に奥出雲おろち号に乗る計画を立てていました。ですが実際は感染状況が悪化していることと予約が取れなかったので断念しました。乗ろうと思った矢先にこのような報道がなされたことから、今後より一層予約が取りづらくなったなぁと感じています…。引退までには一度乗車してみたいものです。
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