今回はかなり久しぶりの列車紹介記事になります。
今回紹介するのは山口線を走る「通勤ライナー」です。通勤ライナーといえば近隣でいえば広島地区で走っているものが思い浮かぶかと思いますが、実はここ山口線にも走っているのです。
1.ざっくりとした歴史(登場経緯と停車駅編)
山口線の通勤ライナーの解説をするには過去同線で運転されていた「やまぐちライナー」の解説が不可欠なのでまずはこの列車の紹介から。
「やまぐちライナー」は2004年3月13日から2009年3月13日まで新山口駅 - 山口駅間に運行されていた快速列車です。列車は日中毎時1本ずつの計5.5往復(登場当初は6往復)が運行されており、特徴なのが新山口駅での山陽新幹線の乗り継ぎ客をターゲットにしたものであり、それが停車駅に顕著に表れていました。新山口駅 - 山口駅間の停車駅は途中の湯田温泉駅のみと、現在のスーパーおきと同じ停車駅で運行されていたとんでも列車です。
そんな奇抜な列車でしたが、停車駅を絞りすぎた影響で利便性に難があったのか約5年で普通に変更されて廃止されてしまいました。
それを踏まえて「やまぐちライナー」が廃止された翌日から走り始めたのが今回紹介する「通勤ライナー」です。
問題だった停車駅は大歳駅・矢原駅を追加し地域住民の利便性を確保しました。また列車名からもわかる通り、ラッシュ時間帯の運行に絞ることで帰宅需要を狙う方針転換をしました。快速運転は湯田温泉で終わり、それ以降は各駅に停車します。
2.使用車両
車両はキハ40・47形2両が使用されています。山口線内の普通列車はすべてキハ40・47形による運転です。
3.運行形態
さて、ここからがメインと言っていいほどのものです。
今回紹介した山口線の「通勤ライナー」、実は一日1往復しか走っていないのです。通勤の代表格である朝方の運転は行わず、まだ帰宅ラッシュ時間帯でもない夕方17時台に新山口駅→山口駅方面、山口駅→新山口駅行きが運行されるのみで、通勤というよりは学校帰りの学生用の列車のような気がします。
しかも新山口発のものは益田行きとなっており、新山口を17時30分に出発し19時52分に終点益田に到着します。仮に寝過ごして益田まで行ってしまった場合山口市内へ帰る列車はすべて終わっているので通勤帰りに寝過ごしたら大ごとになる列車です。
また名前は快速を名乗っていますが、走行区間の内快速運転するのは新山口~湯田温泉間のみ。全体の約10%しか快速運転は行わないという…。全線走破する数少ない列車なので18きっぷ利用時に役立つかもしれませんが、後半は暗闇の中を進むためあまり面白くはないかも…。
という感じで山口線を走る「通勤ライナー」の紹介でした。以前から存在は知っていましたが前回までの山口遠征で初めて実物を目にしてここまでの迷要素が詰まっていることに興味を持ったため今回紹介させていただきました。列車が設定されて約12年が経過していますが、どうやら運行当初からこのような運行形態であったことから今後もこの状態での運転が継続されると思われます。興味を持った方は是非実際に乗車してみては…?
今回はここまでになります。ご覧いただきありがとうございました!
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