呉人の鉄道部屋

鉄道旅や広島地区の撮影を中心に紹介するブログです!

8.16 芸備線深淵部を探索する【備後西城駅・比婆山駅・備後落合駅】

新年あけましておめでとうございます。

短い間ですが今年もどうぞよろしくお願いします。

 

年末年始が色々予定が立て込んでいたので間隔が開いてしまいました。年始早々色んな所で災いが多発しており幸先が心配なところです。気を引き締めていきたいですね。

さて、新年一発目は芸備線の深淵部を訪問してきた模様をお送りいたします。いつもは列車に乗って通り過ぎるしかできていませんでしたが今回は車を使ってじっくり探索してきました。沿線での撮影もいくつかしてきましたので併せてご紹介できたらと思います。

 

最初にやってきたのは備後西城駅。ここから備後落合方面に北上していきます。

存廃が議論される広島側の起点となっている駅です。

駅構内に入ってみます。

 

改札はないのでそのままホームへ。

相対式ホーム2面2線と中々な設備です。

 

駅舎の壁が西城紫水高校の学生と地元の人によってペイントされているのが特徴です。見切れていますが比婆ゴンのキャラクターが描かれています。

一方で駅舎の広島方にはおばあちゃんちのような物置の空間が広がります。こういうのも田舎らしくていい風景です。

 

構内踏切から撮影。

ホームも6両くらいは停車できそうな長さです。

 

ホーム側でひまわりが咲いていたので線路と絡ませて。

季節を感じる一コマが撮れて満足です。

 

駅舎に戻ります。

窓口は営業していないようですがレンタルサイクルの受け付けはあるようです。駅舎の隣に喫茶店のようなものがあったのでそちらで申し込むのでしょうか。

 

駅前広場にはSLの動輪が飾られています。残念ながらどの車両のものかはわからず…。

以上で備後西城駅の観察は終わり。次の比婆山駅に移動します。

 

 

備後西城駅から約10分、比婆山駅に到着です。

取り敢えず構内に入ってみましょう。

 

ホームに向かってみると構造に違和感を覚えました。

これは恐らく元々島式ホームの1面2線だったものを1面1線に改造したのではないかと思います。ちょうど線路一本分くらいのスキマが駅舎との間にありますし…。

今までじっくりホームを見ることが無かったので訪れてよかったと思います。

 

ホームからは一面の畑が見渡せます。

 

ところで駅舎で駅名を掲げる看板を見ると明らかに下になにか書かれているのがわかります。

 

よく見てみると大昔の時刻表でした!

どこの駅で飾られていたものかはわかりませんが「鹿児島」「糸崎」「倉敷」「広島」などの表記があることから山陽本線の岡山か姫路あたりなんじゃないかと思います。

もっと見てみると「一・二等」「電車」「急行阿蘇」「準急にしき」など今では見る事のない種別表記があり、とても価値あるものだと思います。博物館で飾られていてもおかしくないようなものが駅銘板として活躍しているのも興味深いですね。

 

さてお次はかの有名な備後落合駅に向かいます。

比婆山駅から備後落合駅方面を見ますが山の深淵に向かって線路が続いています。

 

 

山道を進み、備後落合駅に到着しました。

日本一寂れたターミナル駅との名高い当駅、様子をじっくり見ていきます。

そうそう、この日実は奥出雲おろち号の撮影のために遠征を計画していたのですが前日に台風が来たせいで運休になっていたという背景があります…。備後落合に到着した時間もちょうどおろち号が来るあたりにしていたので本来ならば活気があったはずです。結局おろち号は一度も見ることなく引退してしまいました…。

 

備後落合駅の中は鉄道まみれなことで有名ですがいつもは人が多いのでこういった感じで静かに撮影することはなかったです。

 

まずは駅構内全景を。

本当に周りには森しかありません。

 

こちらは木次線ホーム。

おろち号は機関車までホームに入れると構内踏切を塞いでしまうので機関車はホームからはみ出た位置に停車します。

 

南側には留置線が何本も広がりますが現在は使われていなさそうです。

 

奥にはサビた転車台と謎の土台があります。

ホーム端から中ほどを見ます。

今日見た中でダントツで長いホームが広がります。今の様子からは栄えていた頃の様子は想像できません。

 

ホーム両端から線路先を見ます。どちらも駅を出るとすぐに森林の中に突っ込んでいきます。

 

夏空の下、3駅訪れましたがいずれも私以外の訪問者はゼロ。撮影はしやすいものの本来こうあってはいけないのです。

なんとか利用者が増えてほしいものですが沿線を見ていても特段集客できそうなものはなく、あったとしても車でのアクセスに軍配が上がるので中々厳しいものがあります。

趣やロマンだけで鉄路は維持できない現実ですから行く末は中々厳しいものと思われます。今ある風景を記録することの大切さを再認識しました。

 

 

さも〆のような語り口ですが次回にも続きます。次回は沿線での撮影の模様と木次線のおろちループを訪問してきましたのでそちらをご紹介したいと思います。

今回もご覧下さりありがとうございました!