8.16 芸備線・木次線の深淵部を探索【油木駅・三井野原駅・出雲坂根駅】
どうもどうも。
今回も前回に引き続き芸備線深淵部の探索模様をお送りいたします。前回の模様はこちらからどうぞ。
前回は備後落合駅に着いたところで終了しました。その続きになります。
備後落合から車で約10分のところにある「ひばごん郷温泉すずらんの湯」で昼食。ボリューミーでとても美味しかったです。
名前の通り温泉も併設されているのでひとっ風呂浴びてきました。
実はここに来るのが目的でして…(笑)そのついでに色々見てまわっている次第です。
さてリフレッシュが済んだところで撮影再開です。
やってきたのはこちら。
小鳥原川第一橋梁と呼ばれるこちらの鉄橋は中国地方で最も地上からの標高が高い鉄橋となっており、撮影地としても少々有名です。
14:36に備後落合を出る新見行きがまもなく通過するのでこちらで撮影します。昼間はこの1往復しか撮影機会がありませんからもう一組の撮影者の方も来られました。
所有のカメラでは空の色や植物の発色がよく映らなかったので同時に撮影していたスマホで録画していたビデオからの切り抜きをアプリで加工したものを。
ちょうどうまい具合に車が通らなかったのが幸いでした。そして思っていたよりも速度が速く、ビックリしました(笑)
加工により少し強調されてはいますがこんな感じの色彩豊かな景色でとても風情がありました。ここで撮影できて大満足でした!
さて満足しましたのでここからは木次線にも少しだけ足を延ばしてみます。
ということで備後落合から油木駅方面に向かっているのですが、この森の中に線路があるとマップで示されているのですがどうにも線路があるようには見えない…。
どうやって線路メンテナンスをやっているのか気になるところです。
そんな魔境の線路を辿った先にあるのが油木駅。
駅舎なんてものはなく、二本の巨木が目印です。
ホーム全景。
こちらも1面2線を棒線化したものみたいです。
駅銘板を見ると真新しいものに交換されていました。雨上がりなので水滴が付いていて綺麗です。
芸備線はしばらく年数の経ったものでした。今は中国統括本部として一括りにされているので施設管理も一括なのかと思っていましたが山陰側は権限が分かれているのでしょうか。
狭いホームですが待合場所が整備されています。
ホームは短く、3両分止められるかどうかでしょうか。
時刻表。
定期列車は3本。この日は前日の台風による大雨のため終日運休していたので一本も来ません。
宍道まで1500円ですか…。徐行運転の連続でただでさえ遅い上に往復で3000円も取られるなら自家用車に流れるのも致し方ない気はします。運賃や線路設備といった利便性の改善も乗客を増やす一手だと思いますが実際は放置され続けており、そりゃ見放されるなと思います。
でも改善したところで鉄路を維持できるほど莫大な利益が生まれるわけではないし…。難しい問題ですよね…。
三井野原駅に到着です。JR西日本管内で一番標高の高い駅となっています。(727m)
こちらは最近リニューアルされ、木造の綺麗な駅舎が備わっています。
ただ建物内の待合室には大量のアブがおり、恐怖でした(笑)アブは先程の油木駅にもおり、夏場の駅巡りは虫との付き合いは必須となりそうです…。
ホーム全景。
1面1線の棒線駅。トロッコの停目表記があるので3両分の容量はありそうです。
駅周辺…というか駅の裏がすぐスキー場になっているのがこの駅の特徴。
三井野原スキー場と書かれた建物はありますが果たして営業しているのか…。スキー場自体は営業中です。
お次はおろちループで有名な道の駅に向かいます。
三井野原大橋を渡り、道の駅おろちループに到着しました。
展望台からはこの景色!曇天なのが少し残念ですがとてもいい景色です!
左手に小さく見えるスノーシェルターがある辺りを木次線の線路があります。
別の展望台から山地を見ると雲がすっぽり覆っています。
今いるのが雲の高さと同じくらいですから標高の高さを実感させられます。標高が高いからか8月の真っただ中でしたが全く暑さを感じず。気温を見ると26℃を指していました。この日の東京は32℃、広島は34℃でしたからこれはいい避暑地だ…。
道の駅の中に入ります。
一角…というか結構な面積で木次線の宣伝がなされていました。おろちループを通過する時刻が記載されているなど撮影時に助かる情報もありました。
休憩を済まし、もう一駅だけ先に進みます。次の駅は出雲坂根駅です。
おろちループを駆け下りた先にあるのが出雲坂根駅。
3段スイッチバックと延命水で有名な駅です。
ホーム全景。
2面2線と今まで見てきた中では一番の規模を持ちます。が、この駅で離合する列車は存在しません。
反対方向を向きます。
シーサスクロッシングを超え、右側の線路は三井野原方面へ登る線路、左側は出雲横田、宍道方面へと続きます。
駅構内には歴代のおろち号のヘッドマークが飾られていました。
駅構内の奥は行き止まり。この駅がスイッチバックの1段目をなしているためです。
気になったのが左手前の「8422」の停目。なんだろうと思って調べてみると奥出雲おろち号の列番だそうで…。
駅構内を出ようとしたところで雲の切れ間から日差しが差し込んできました。
ここしばらく曇天でしたからとても眩しく感じました。
駅近くの踏切から分岐点を見ます。
こう見ると上り勾配がキツイことがわかります。スイッチバックの必要性も理解できたような気がします。
最後に延命水を汲んで帰りました。
これにて駅探訪は終了。帰路につきます。
今まで乗り通すばかりで駅や沿線をじっくり堪能することはなかったので貴重な体験になりました。訪れてみて初めて知った実態もあり、実りの多い遠征でした。
ここからもう少しだけ帰路の様子をお届けしようと思います。
ちょうど備後落合から三次に向かう列車がやってくる時刻だったので待ち構えます。青々とした田んぼがあるのでそれをバックに撮影できるよう構図を組んでみます。
待つこと数分、遂にやってきました。
本命は後追いなので簡単に正面を撮影。
実際撮影してみると思っていたような構図では撮れませんでしたがまあこれはこれでありだろうということで自己解決しました!(笑)
日本の原風景ともいえるような風景の中を走る気動車…いいですね。
こちらも同時にスマホで録画していたのでキャプチャからの加工してみました。
加工後の空の色とか稲の色合いが好きです。夏空の下を往くキハ120とても素敵です!
直線がずっと続くのでいつまでもシャッターを切り続けました。
この列車、普段は備後落合で木次線の列車と連絡しているのですがこの日は木次線が終日運休だったため見える限りだれも乗っていませんでした。
このあとは何事もなく呉の自宅へ帰宅…。
とはいきませんでした。
夕食を東広島市内で食べ、375号線の山陽新幹線とオーバーパスする地点を通り過ぎようとすると何やら様子がおかしい!
安全なところに車を止め、撮影してみます。
なんと新幹線が列をなして止まっているではありませんか!
位置情報を開いてみるとこれまたビックリ!
東広島~広島間に4本もの列車が停車しています。
この日は東海道新幹線の静岡県で雨量規制により運転見合わせをしていたためその列がここまで続いていたみたいです。正確には新大阪駅の線路容量がキャパオーバーで山陽方面に折り返すこともままならなかったというのがこの渋滞の真意らしいですが…。お盆という特別本数が多い時期というのもあってこのような有様になったみたいです。
新大阪からここまで列が続くというのも恐ろしい話ですが何よりも列車内のお客さんが心配です…。
この日運転された東京→新大阪の「のぞみ459号」が夜通し運転されて話題になりました。
乗客も大変ですが乗務員さんも非常に大変だったことでしょう…。
別地点から撮影してみました。
恐らくて前にいるのは「のぞみ182号」、奥のライトの色が違うのが「こだま858号」だと思われます。
この撮影場所の後方1キロほどに東広島駅があるのですがその間にまだ2本もいるとのこと…。もう恐ろしすぎて鳥肌が立ちました。
東広島駅に様子を見に行こうと思いましたがせき止められているこだま号の救出とみられる自家用車が大量に待機していたので断念しました。行く末が気になりましたが待っていても進展がなさそうなので帰宅しました。
これにて長い一日が終了です…。
この日は芸備線・木次線の有様と日本の大動脈が大混乱に見舞われている有様を見ることになり、滅多に経験できない遠征でした(笑)
芸備線は全線で再構築協議会が設立されることになり、もう少しで議論が開始されるようです。今年は芸備線についてのニュースが多くなりそうです。木次線は今年からあめつち号が入線し始めます。備後落合方面への乗り入れが無くなるあたりが心配ですがどうなるやら…。今年は深淵部が色んな意味で盛り上がりそうです。
長くなりましたが今回は以上です。
次回ですが、夏の大遠征旅行を十数回にわたってお送りしていく予定です。過去最長となる7日間の大遠征です。どこに行ってきたのかは次回の更新をお待ちくださいませ…。
…というより更新ペース早めないと3月までに書き終えられなさそうです。はい、頑張ります…。